Design Galleryによる「Dining on 54」は、北ボルネオに位置する山、キナバル山からインスピレーションを得た多機能空間です。その壮大な風景は、窓全体を覆うガラスから朝焼けと共に楽しむことができます。
このデザインの特徴は、暖かみと静けさを感じさせるアースカラーのパレットと素材選びです。特に、キナバル山から採取した自然石を用いたフィーチャーウォールは、天井からの照明によりその質感が際立ちます。また、石と木材の組み合わせが調和のバランスを生み出し、家具のディテールには豪華さと高級感を象徴するレザーと金の仕上げが施されています。
このデザインの実現には、キナバル山の岩をフィーチャーウォールとして選び、視覚的に魅力的な雰囲気を作り出すためにシェブロンの木材テクスチャを採用しました。さらに、視線を滑らかにするために金色のステンレス鋼のインレイも使用されています。また、ブロンズの天井デザインにはスプレーペイントのコーティングが施され、吊り下げ機能と地形を組み合わせて驚きの要素を作り出しています。
「Dining on 54」は、家族や友人との絆を深めるための集まりの場として設計されています。リビングからダイニングテーブルまで、映画鑑賞、ボードゲーム、ポットラックディナーなど、住人や訪問者が様々な活動を楽しむことができる多機能スペースとなっています。
このプロジェクトは2021年5月にマレーシアのコタキナバルで始まり、2022年末の完成を目指しています。デザインのインスピレーションは、北ボルネオの象徴であるキナバル山から得られ、その地形が空間のハイライトとなっています。
このデザインは、選ばれた素材を使用してデザインコンセプトを洗練させ、空間内のバランスを作り出すという課題を克服しました。キナバル山の自然石と木材の組み合わせ、家具のレザーと金の仕上げが、豪華さと高級感を象徴する一方で、暖かさと静けさを感じさせる空間を作り出しています。
このデザインは、2023年にA' Interior Space, Retail and Exhibition Design Awardのブロンズ賞を受賞しました。この賞は、芸術、科学、デザイン、技術のベストプラクティスを取り入れ、強力な技術的・創造的スキルを発揮し、生活の質を向上させ、世界をより良い場所にする優れたデザインに授与されます。
プロジェクトデザイナー: Jackson Y. K. Chia
画像クレジット: Image #1 : Mr. Syukrey, 2021.
Image #2 : Mr. Syukrey, 2021.
Image #3 : Mr. Syukrey, 2021.
Image #4 : Mr. Syukrey, 2021.
Image #5 : Mr. Syukrey, 2021.
プロジェクトチームのメンバー: Mr. Jackson Y.K. Chia
Mr. Syukrey A.G. Delin
プロジェクト名: Dining on 54
プロジェクトのクライアント: Design Gallery